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Q.面接の自己PRでライバルに差をつけるには?

A.応募先のニーズに合う自分を実績でアピールすることが大切

 面接は、よく“自己アピールの場”だと言われている。そのため、自己PRについてカン違いをしている応募者が多い。結果として、「前もって練習もして、うまく話せたのに不採用だった」「いい感じで実力アピールができたはずなのに落ちた」といったケースを招きやすい。面接は、単に話上手な人、実力アピールが上手な人、人当たりのよい人を選ぶためにあるのではない。

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 求人企業にとって面接とは、応募者と自社ニーズとのマッチング度合いを確認し、評価し、選抜するためのもの……という点を忘れてはいけない。現実問題として、いくら慎重に会社選びをしても、これまでの自分の経験・スキル、あるいは適性を丸ごと100%発揮できるような企業は滅多にない。だから、応募側のニーズを考えない思うままの勝手なアピールは評価されにくいばかりか、ひとりよがりな印象を与えてしまいがちだ。

 真剣に転職活動に取り組む人なら、基本の自己PRトークを事前に準備するはず。だが、その中身のチェックをくれぐれも慎重に行っていただきたい。ピント外れな自己PRは、普段着を求めている人に高級礼服をアピールするのと同じようなもの。「このカシミアの品質は極上」「このスタイルが格調高い」など、アピールすればするほど応募先とのミスマッチも目立ってしまうからだ。

 その意味では、面接は“自己アピールの場”ではないと割り切ったほうがよい。面接は、これまでの経験・スキルや適性など自分の強みのうち、応募先のニーズに合う部分を選んで売り込む“自己セールスの場”。買いたいと思わせるには、まず応募先のニーズを把握し、あくまでも相手側の視点に立った内容、また伝え方であることが大切だ。

ライバルの存在をきちんと認識しておくことが大切

 また気になるのが、タイトルの通りライバルの存在だ。たとえばSE募集の場合、求人広告には「Cobol、Java、C、.NET、VB、ACCESS等でのWeb・オープン系システム開発経験2年以上」といった応募条件が記されているのが普通。その記述が詳細であるほど、書類選考を経て面接に残る応募者のレベルは“どんぐりの背比べ”となることが多い。

 もともと、中途採用の面接で自己PRを求める「あなたの強みは何ですか?」などの質問は、「あなたを採用するメリットを教えてくれ」という採用担当者のメッセージ。同レベルの応募者が複数いる中で、その人を選ぶ決め手を探しているケースが多い。そんなライバルの存在を忘れ、ここで応募条件に示された程度の内容を繰り返すようではNGだ。

 ライバルと差をつけるためには、さらに一歩踏み込んだ自己分析も必要。そのうえで、経験・スキルを転職先の仕事でどのように役立て、どう貢献できるのかを伝える……、あるいは意欲・適性・仕事姿勢を通じて伸び率に期待させる……など、応募先企業の視線から自分を採用するメリットを伝えていくのが基本とも言える。

 また、表現のうえで避けたいのが精神論。中途採用は、新卒者採用とは違う。「何がやりたいのか?」より「何ができるか?」が問われ、業務の中身・取得済みの資格・工夫の成果数値など、さまざまなことが事実と実績をもとに評価・判断される。自己PRも例外ではない。「頑張りたい」「勉強します」など、希望や予定を伝えてもダメ。ささいなことでも、あくまで既に行ってきたこととして伝えるのがコツだ。表現を少し変えるだけで、受ける印象が大きく違うことを意識しておきたい。


同レベルの応募者の中で自分を印象づけるプラスαを作りたい

 そのほか注意したいのは、ライバルと似たような自己PRをしてしまうことだろう。就職活動中の新卒者からは、よく「用意しておいた応答を、グループ面接でほかの人に先に言われてしまった」という悩みを聞くが、実は中途採用でも同様のことが起きている。ただ、中途採用の場合は個別の面接選考が一般的であり、本人が気づかないだけ。

 採用担当者に聞くと、「事業理念を求人広告のキャッチフレーズにしたら、面接ではそれにからめ似たような話をする応募者が多く、耳にタコが……」といった声もある。求人広告の採用担当者のコメントなどの情報も、ライバル全員が読んでいることを認識しておく必要がある。

 そこで差をつける効果的なテクニックとして、よく行われるのが質疑応答の中で新たに入手した情報を活用していく方法だ。キャリアの自己分析ができていれば、「先ほど○○のお話しが出ましたが、それに関連して言えば……」と、準備しておいた自己PRに加えて応募先に役立つ内容をクローズアップして伝えられるはず。思いがけないプラスαをアピールできるケースも多いので、採用担当者の話を聞き流さないことも大切だ。

 さらにおすすめしたいのが、直前対策を行って新たなプラスαを作り出す方法。よくある代表的な例は次の通り。面接日までの期間は短いが、その間にできることは少なくない。「応募先企業をよく知ろう」「仕事に役立てよう」と考え、実際に動いた……という実績は、それだけで高い入社意欲の裏づけになるもの。応募したら、あとは面接通知や面接日時が来るのを待っているだけのライバルに差をつけられるはずだ。

         

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