英語と「お友達」になることで自然に900点突破--オトナの試験勉強 TOEIC編
きっかけは外資系企業への転職
2004年3月、私のTOEICの点数は680点から始まりました。
http://japan.zdnet.com/sp/feature/08edu/story/0,3800088966,20383338,00.htm
当時、新卒で入ったPR会社に勤めていた私は、英語を使う機会もほとんどありませんでした。英語ができると仕事の範囲が広がることもわかっていましたし、「いつかは英語で仕事ができるようになりたい」と漠然と考えていたものの、忙しさを理由に英語の勉強はほとんどできないままでした。
そんな時、リクルーターからの電話で外資系PR会社への転職の話があったのです。「グローバルな仕事ができる」と聞き、私は転職を決意しました。そこは、英語でのコミュニケーションやレポーティングが当たり前の世界で、どう考えても私の英語力では厳しい状況だったのですが、当時の社長から「ま、まだ若いからきっと伸びるよ」と言われ、成長という期待を織り込んだ上での入社となりました。
ところが、実際入社してみると、私以外は全員海外に住んだことがある社員ばかりで、自分の英語力の低さを実感することになりました。私も過去には海外のサマープログラムで約4週間学校に通った経験がありましたし、英語に対する拒否感も持っていなかったのですが、やはりビジネスの実践の場と遊びの英会話の場では緊張感が全然違いました。特に英語での電話会議では、英語を聞き取れないとそこでもう取り残されてしまいます。また、目まぐるしく動くビジネスの場では、英語のメールをいちいち辞書を引きながら読んでいる暇なんてありません。これはもう徹底的にやるしかない、と覚悟を決めました。
まずは英語耳を作る
英語教材としてまず手を出したのは、アルクの通信講座「1000時間ヒアリングマラソン」です。いい噂を聞いていいたのと、とにかく毎日英語のシャワーを浴びることで英語耳を作ろうと思い、購入を決意しました。転職してすぐに大量の仕事に追われていたため、机に向かって勉強する時間が取れず、当時の往復3時間の通勤時間にCDからMP3プレーヤーに移した教材を聞くだけで精一杯でした。
それから3カ月があっという間に過ぎ、入社4カ月後にTOEICを受けてみるとその結果は740点。直前の準備はかなりつけ焼き刃でしたが、特にTOEICにフォーカスした勉強をしたわけでもないのに点数があがったことは励みになりました。
とはいえ、700点台ではまだ英語が「なんとなくわかる」程度です。会話を聞いても文章を読んでも、「おおよそこんなことだろう」と察しがつくようになっただけ。やはりここでTOEIC向けの教材を使い、単語や文法などの基礎をしっかり築く必要があると感じるようになりました。
次は文法を攻める
そこで、次に手をつけたのが「TOEIC TEST GRAMMARパーフェクト攻略」(松野守峰 著)です。これでTOEICの文法を総復習しました。同時に、アルクの通信講座「TOEIC TEST 860点スーパーマラソン」も始めました。アルクの教材は、ヒアリングマラソンの時と同じようにCDを全部MP3プレーヤーに移し、通勤中と移動中に聞いて英語に触れる時間を必ず作るようにしました。
私が恵まれていた点は、毎日英語のメールや文書を大量に受け取り、時には英語の文章を書き、電話会議などで外国人が話しているのを聞く機会もあったことです。そういう意味で、ビジネスを題材にしたTOEICの内容はとても身近でなじみのあるものでした。覚えた言葉や言い回しがすぐ現場で応用できることも、覚えた内容を定着させることにつながりました。英語のためというよりは仕事のために、メールに素早く正確に目を通すようにしたことで、TOEICのリーディングスピードも自然とあがっていきました。
一方で、飽きっぽい性格の私は、NHKの「ビジネス英語」など継続しなくてはいけないものにはあまり注力せず、「英語で仕事ができますか?」といった書籍などで自分にプレッシャーをかけることも避けていました。あまり綿密にスケジュールを組んで自分に負荷を与えてしまうと、仕事の都合で予定通りできなかった時に全部投げ出してしまったり、ストレスがたまって嫌になってしまったりするからです。長く続けるコツは、英語と常にゆるい関係でつながっておくこと。これで十分だと思いました。結果、アルクの通信講座は期限までにテストが提出できたことはほとんどありませんでしたが。
英語との良い関係から1年後
こうして入社から1年が経過した2005年11月、1周年記念として受験したTOEICでなんと905点を出すことができました。今思えば、文法の勉強などは不十分な点が多かったのですが、リスニングで満点が取れ、それが全体の点数を押し上げる結果となりました。
どちらかというとTOEICより、ビジネスの場で使える英語をマスターするということに主眼をおいた勉強でしたが、何とか私の入社を許してくれた上司への恩に報いることができた気がしてほっとしました。それ以来TOEICは受けていませんが、今でも仕事以外で英会話学校に通っていますし、仕事で役立つビジネス英語の学習をゆるーく継続しています。
私の場合、外資系企業への転職が英語学習の転機になりました。真の英語力は、TOEICのテスト勉強と思わず、実際のビジネスの場を想定して勉強に取り組むことで定着するのだと思います。また、英語を「越えなければいけない壁」として敵対視するのではなく、「いつも一緒」の「お友達」としてつきあうことで、長期的に良い関係が築けるのではないかと思っています。
勉強ツールとその活用度 「1000時間ヒアリングマラソン」アルク(利用度70%)
「TOEIC TEST GRAMMARパーフェクト戦略」桐原書店(利用度90%)
「TOEIC TEST 860点スーパーマラソン」アルク(利用度80%)
期間中の焦り度 70%
勉強熱心度 70%
結果 680点(2004年3月)→ 905点(2005年11月)
結果満足度 95% 上司がとても喜んでくれたし、期待を裏切らないで済みました