部下と上手くいかない、信頼関係が築けない
就職氷河期世代、ロストジェネレーション、貧乏くじ世代――何かと同情されることの多い30代前後の世代。不況で企業の採用活動が冷え込む中、入社以来後輩もできなかったが、ここ数年企業の採用活動も活発になってきた。長く後輩の立場だった30代世代が、ようやく先輩や上司の立場になったが、部下や後輩とのコミュニケーションに不安を感じる人も多い――。
2008年07月30日 08時30分 更新
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0807/30/news015.html
就職氷河期世代、ロストジェネレーション、貧乏くじ世代――何かと同情されることの多い30代前後ビジネスパーソン。厳しい就職戦線を潜り抜け、ようやく社員になったものの、会社の新規採用はストップ。入社以来、10年近く後輩もできなかったが、ここ数年企業の採用活動も活発になってきた。長く後輩の立場だった30代世代が、ようやく後輩の世話をするようになったが、コミュニケーションに不安を感じる人も多い――。
「○○部長、教えてください!」は、そんな30代前後の世代を応援するコーナー。今回も京セラコミュニケーションシステムの早田麻子(はやた・あさこ)事業部長が答えてくれた。
部下と上手くいかない、信頼関係が築けない。(男性、34歳、営業、係長) 2年前に転職し、今はIT企業でモバイル製品の営業をしています。社員には若い人が多く、体育会系の雰囲気に転職当初からなじめずにいました。特に最近は後輩や部下とコミュニケーションが上手くとれず、悩んでいます。
先日、会社の飲み会で部下(女性、24歳)や後輩(男性、27歳)が私の至らない点を上司(部長、54歳)に話していたり、営業成績が上がらないのを私のせいだというような話をしていたのが耳に入り落ち込んでしまいました。
後で上司に相談しに行くと「そんな話はしてない」とのこと。ひとまずは私の気のせいだったようですが、不安がくすぶっています。このままでは部下や後輩との信頼関係が築けないだけでなく、上司や会社の信頼まで失うような気がしてなりません。もう一度、転職したほうがいいのでしょうか。
一発屋でもいいから大きな商談を決めなさい
自信がないまま転職しても同じ結果になる。まずは自信をつけなさい。営業の特効薬は、とにもかくにも実績を上げること。正直、私を含めどの営業も、成績が上がらなければ非難されることはある。
私もKCCSに入社した時は「女性の営業に何ができるんだ」と言われた。営業先からも「女性の担当なんて、軽く見られたものだ」と上司にクレームが入ったこともある。
でも、営業の一番いいところは、すぐに汚名返上の機会があるってこと。頭一歩出た実績を上げれば、状況も一瞬にして変わる。そのために、見えるところでも見えないところでもなりふり構わないのが大事。いろんなつてを使い、足も使い、頭も使い、がむしゃらに1つ大きな商談を決める。
正直、1回取ればいいと思う。本当の営業職というのは取り続けることが仕事なんだけど、1回大きな仕事を取ってしまえば、後は取れなくても周囲はスランプと見てくれる。一発屋でもいいから大きな商談を決めなさい。すると、どこの会社に転職しても消えない自信につながるから。
この際、営業職はラッキーと思ったほうがいい。定量的な仕事をこなしているわけではなく、すごく分かりやすい売上という数字があるのだから。見返す方法もない職種はたくさんある。
周りに「やるじゃん」と思わせれば、精神状態だって変わる。転職するにしても自信をつけてから。転職を逃げ道に使わないで、前向きにキャリアアップに使ってほしい。