新入社員アンケ:転職志向弱まり、堅実さ浮き彫り /宮城
◇男女とも「私生活」より「仕事」を優先
企業や商工会議所が主催する新入社員研修を行う「日本マネジメント協会」の東北・北海道本部(仙台市青葉区)が3~4月、新入社員1254人を対象に行ったアンケートの結果がまとまった。キャリアアップを目指す転職志向は弱まり、「定年まで勤めたい」「理想は注意してくれる上司」「私生活より仕事」--といったまじめで堅実な若者像が浮かび上がった。【伊藤絵理子】
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20080527ddlk04040233000c.html
調査は、同社が北海道と東北地方で行った研修を受講した新入社員1254人(男性762人、女性492人)を対象に、無記名で実施した。いずれも今年度採用で、製造業や建築業などの企業に入社する。
協会のまとめによると、会社を選んだ理由は、「仕事への興味、面白さ」が男性28・8%、女性23・5%と5年連続1位。2位は男女とも「地元企業」。男性14・5%、女性11・4%で3~4位に入った「会社の安定性」の伸び率が最も目立つといい、過去5年の最低水準から2・8~5・0ポイント増だった。
理想の上司は、「具体的なアドバイスをしてくれる」が男性49・5%、女性56・2%といずれも3年連続の1位。「若者の感覚や考えがわかる上司」「意見を聞いてくれる上司」など身近な上司像が相対的に減少しているのに対し、「注意してくれる上司」が過去5年の最低水準から4・0~6・0ポイント上昇した。
転職については、「定年まで働くべきだ」が男性28・4%と5年間で10・6ポイント増。逆に「状況次第では転職すべきだ」「転職する機会があることを前提に勤務すべきだ」の合計が、5年間で57・2%から50・4%に減少した。
また、社会生活での優先度は、男女とも5年連続で「私生活」より「仕事」を優先。男女別では、男性54・1%、女性61・9%と、女性の方が仕事を優先する率が高かった。
同協会は「今春の就職状況は売り手市場と言われたが、非正規雇用の形態が増える中で、転職志向は影を潜めている。今の職場でなるべく長く働くために、技能向上を目指す堅実な若者が増えている」と分析している。
毎日新聞 2008年5月27日 地方版