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僕がマーケティング会社に就職した理由

今年「業界」で熱く語られた話題としては、こんなものがあった。

Googleのユニバーサルサーチをはじめとする混合検索

検索アルゴリズムの見直し

ソーシャルメディア

ローカル検索およびモバイル検索

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/12/14/2345

それから、最近ではGoogleによる有料テキストリンクへの制裁措置などがあったね。

でも、これと並んで職業キャリアに関する議論も盛んだった。ここ1年ほどはずっと、人事に関する話題が取り上げられることが多かったよね。検索業界全体を見ても、また(SEOmozのMarketplaceなど)業界内の就職市場だけを見ても、人材に対する需要と転就職の機会という面で大きな動きがあった。

最後に挙げた就職市場は、1つの産業としても刺激的だし、大切なものでもある。この分野が上向きなのは、検索市場の基盤が引き続き強まっているというだけでなく、この業界が市民権を得たということも表している。ペイパークリック広告関連の求人もあればSEO関連の求人もあり、求められている役割も、何から何まで自分の裁量でやれる独立色の強いものから、一般企業の一員として、あるいはマーケティング会社で専門分野の担当者としてチームで働くものまでさまざまだ。

僕がNetconceptに就職してから、この11月でちょうど半年になる。だから検索業界における就職市場のある一面(自営のSEO業者からマーケティング会社のSEO部門への転職)について僕の考えを披露するのにいいタイミングだと思ったんだ。これはSEOmozの読者にまさにピッタリの話題なんじゃないかな。

実際のところ、検索業界には、まったく畑違いの分野から参入してきた個人事業者が尋常じゃなく多いんだ。一般企業に勤めている人にとっても、関係ない業界にいるけど飛躍したくて仕方ない人にとっても、僕の経験は興味深いものかもしれない。

そもそも、大きなチャンスがあり、優れた人材が求められているという話がたくさんあるのに、ためらう理由は何だろう? 怖いから? 居心地のいい場所を離れること? 必要な能力が自分にあるかどうかわからないから? それともまだ別の理由があるのだろうか?

このチャンスというものについて考えてみたい。それも、よくある「転職理由のトップ10」などではなく、自分自身の体験を基にしてだ。

僕が自分の会社、Identity Developmentsを創立したのは2003年のことだった。最初はウェブ制作会社だった――実のところ、ウェブデザインを依頼してくれる顧客を確保してから会社を作ったんだ。この記事を読んでいる人の中にも、同じような流れで独立した人がいるかもしれない。

さらに遡ると、よりによってオフィス用品の製品管理と新製品開発という、まったく関係のない業界にいたんだ。僕は何も知らないままウェブ業界に入り、XHTML、CSS、それからテーブルを使わないレイアウトデザインなどを独学で覚えた。営業やマーケティングの経験にウェブデザインの知識を加え、さらにSEOサービスを勉強して自分の会社の業務内容を広げるのは理にかなった展開だった。

半年ほど前、Netconceptに加わる機会を得た。僕の場合、これはどういう意味を持ち、なぜNetconceptに勤めようと決めたのか? いや、もっと重要なことがある。あなただったら、どういう理由で転職を決めるだろうか? 僕が考えたのは、次のようなことだった。

スキルの幅が広がる

あなたのクライアントは中小企業かもしれない。また、顧客が1つの業種に集中しているかもしれない。マーケティング会社で働いていると、大企業や大規模サイトを担当することもあるし、難しい問題にもぶつかる。そのうえ業種も多岐にわたり、サイトのタイプもいろいろだ。言うまでもなく、どこかの企業内でSEOの仕事を担当している人にとっては、業種の多様性ということが大きな違いだろう。チームで働く経験をすると、技術的知識やスキルだけでなく、仕事のプロとしてのスキルの幅も広げることができる。

1つの役割に集中できる

個人でSEOをやっている人にとっては、1つの仕事だけに集中するのはきっと難しいことだろう。人によっては、自分でも数え切れないほどの肩書きを持っているかもしれない。コンサルタント、アナリスト、リンクビルダー、コピーライター、管理者、営業、事業開発担当者などなど……。デザインや開発をしている人なら、やらなきゃいけない仕事はさらに多い。お茶汲み責任者とかゴミ出し主任としての役割はいうまでもないけどね。

これらはみんなすばらしい仕事ではあるけれども、その中のどれか1つに十分注力できないと、さばける仕事の複雑さや難易度、あるいは身に付けられる専門技能のレベルが限られてしまう。

ただし、これには良い面もある。複数の役割をこなさなければならない状況にあるのなら、SEO以外の分野に関する幅広い経験や深い知識を身に付ければ、マーケティング会社に就職する際にもそれが大きな資産となる。SEOを専門にしている人間にとって難しいのは、専門技能をマスターすると同時に、接点のあるあらゆる事柄について幅広い知識を身に付けることなんだ。

知識が大きく広がる

先に述べたポイントも大事だが、僕のような人間にとっていちばん重要なのはこの点かもしれない。また、みんながSEOmozを何度も見に戻ってくる大きな理由もおそらくこれだろう。陳腐な言い方かもしれないが、他の人と同じチームで働けば、必ず相乗効果が生まれる。

SEOのコミュニティにいる人の多くは、知識を共有し、他の人と協力し合いたいという欲求を持っている気がする。おそらく、SEOmozのコミュニティが他のSEO関連サイトと一線を画しているのは、何にもましてこの点だろう。マーケティング会社で働く場合に得られる、個人業者にはないメリットとして、自分のアイデアをチームメイトにぶつけられることも挙げておこう。

もちろん、一般企業で働いていても、運が良ければチームという環境から得られる利点はあるだろう。しかし、マーケティング会社に勤めることで得られるレベルの高い専門知識は、なかなか得られないんじゃないだろうか。僕はそういう知識が欲しくて、マーケティング会社への就職のチャンスを求め、そして転職を決めたんだ。具体的には、Netconceptの創業者であるステファン・スペンサーや、PJフスコと一緒に仕事できるということだった。もちろんRandと仕事をするのもすばらしいだろうけど、マディソンからシアトルに引っ越すのはちょっと無理かな。

他の業界と異なり、まだ歴史も浅くて活気に溢れ、常に変化している検索業界において、現在のところ検索マーケティング会社で働くことは、すばらしいキャリアを築く上でも大きなチャンスだし、優れた専門家と一緒に仕事ができるチャンスでもある。

検索マーケティングの分野で仕事をするのに今より良い時期というのは考えにくい。おそらく、マーケティング会社の多くが新しい人材を仲間に加えたがっている今こそ、マーケティング会社への転職を考えるにはぴったりの時期なんじゃないかな。

         

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