自分に甘~い「シュガー社員」 札幌の田北さんが分析本を出版
「シュガー社員」-。札幌の社会保険労務士田北百樹子(ゆきこ)さん(44)が、身勝手で会社に甘える最近の若い社員をそう名付けたところ、「的を射たネーミング」とインターネット上で評判になり、出版社の勧めでシュガー社員を分析した本を出版した。題は「シュガー社員が会社を溶かす」。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/57640.html
「こんな社員がいる。どうしたらいいか」。一九九六年から社労士事務所を開く田北さんのもとには数年前から、地元企業の経営者らからそんな相談が増えた。しかると「親にも怒られたことがないのに」と翌日から出社しない女性、「おれがやりたい仕事はこんなのじゃない」と転職を繰り返す男性-。
困惑する経営者や当人たちに会ううちに、問題解決の手助けをしたいと考え一昨年、若手社員向けにマナーをまとめたDVD「実践マナー講座」を制作。今春、産経新聞からDVDに関する取材を受け「シュガー社員」という田北さんの造語が紙面で紹介されると、ネット上に急速に広まり、出版社から「ぜひシュガー社員本の執筆を」と要請を受けた。
田北さんは、シュガー社員を「好景気を享受した親、迷走した学校教育、ITによるコミュニケーション不全、能力主義に伴う転職志向。それらが合致し生み出された存在」と分析。
実際に接した約二十の実例を《1》何かあると親がヘリコプターのように降下してくる「ヘリ親依存型」《2》自己中心の「俺(おれ)リスペクト型」《3》壁にぶつかると楽な方へ逃げる「プリズンブレイク型」《4》突然の仕事に対応できない「ワンルームキャパシティ型」《5》文字通りの「私生活延長型」の五タイプに分類し、経営者向けに「無理な成長は願わない」などの助言も載せた。
田北さんは「経営者だけでなく若手社員にも読んでもらい、自分を省みるきっかけにしてくれれば」と話している。
「シュガー社員-」はブックマン社(東京)から刊行。二百三十八ページ、千四百円(税込み)。