現役最前線ヘッドハンターが指南する転職の鉄則
今回は『転職のバイブル 2008年版』の著者、佐藤文男氏にお話を伺います。本書では、転職市場や転職を成功に導く鉄則などを紹介。現役ヘッドハンターのトッププロが成功の法則を伝授してくれる1冊です。
http://nvc.nikkeibp.co.jp/free/COLUMN/20070612/108108/
● 現在のお仕事をお教え下さい。
佐藤: 主に、自ら人材スカウトを行なうと同時に後進のコンサルタント(ヘッドハンター)の育成を行なっています。この他に、キャリアアップ(転職)、中途・新卒採用の講演・セミナーなどの依頼も引き受けています。
● 出版するにあたって、どのようなきっかけがあったのでしょうか。
佐藤: 実は、2005年に『転職バイブル 2006年版』を出しています。今回の『2008年版』はその改訂版です。転職状況が、この2年で大きく変化したので、今回、出版する運びとなりました。
改訂版では、年代別の心構えや注意点をまとめています。また、読みやすくするため、転職を成功に導く鉄則を50から35に集約して、それぞれの説明も約2ページに絞り込みました。
● 今後も続編が出る予定はありますか。
佐藤: まったく状況が変わらないのに、毎年、新卒向けに就職本って出ていますよね。そういうのは避けたいと思っています。もし私が続編を書くとしたら、それは転職状況が変わった場合でしょう。
もしかしたら、2009年に景気が引き気味になって、『2010年版』を出すことになるかもしれません。
● 数ある転職本のなかで、本書が売れている理由は何だと思われますか。
佐藤: いままでの転職本は評論家、またはライターの方が調べて書いたものばかりでした。おそらく転職の現場の人間が、現状に即した形で書いたことが、読者に受け入れられたのではないでしょうか。ビジネスパーソンの方から「現場の人が書いたということがひしひしと伝わってきた」との声も多数いただいています。
● 昔と比べて、転職のイメージは変わってきていますか。
佐藤: いまから17年前、私が初めて転職した時は、周りから「せっかく一流企業に入ったのに…」とずいぶん不思議がられましたが、いまでは転職も一般的になりましたとはいっても、20代で2回、30代で3回、40代で4回、50代は5回が限度です。採用担当者も、あまりにも転職回数が多いと、我が社に入社しても、すぐに辞めてしまうんじゃないかと考えてしまうことでしょう。
● 転職者の給与水準が上がっているのでしょうか。
佐藤: ギャンブルにおいては人は勝ったときにしか言いません。それと同じで、給与が下がった人はあまり語らないものなので、上がった人だけが目立っているだけです。
● 週末起業も同じですよ。成功している人はメディアに出ますし、失敗している人は出ませんし…。
佐藤: 給与が上がる転職者でいちばん多いパターンは、転職後に活躍して実績を出して上がっていく人です。昔に比べて、成果主義が浸透してきている証拠ですね。